今までFAXといえば電話回線を利用して
用紙などを送受信するものが一般的でした。
最近は従来の複合機に変わって
インターネットFAXというものが使用されてきているようです。
もちろん、複合機とは様々な点で違いがありますので、
100%ニーズに合うサービスとは限りませんが、
コストの面でもメンテナンスの面でも安心です。
一番の違いは、聴覚障害者でも簡単に使用できるという点です。
インターネットFAXを利用する際は
専用の機器を購入しておく必要はなく、
パソコン本体とプロバイダー契約をしていれば利用できます。
電話回線ではなくネットワーク回線を利用していることから
専用機器がなくとも複合機のように
文書の送受信が行えるようになっているんですね。
ですから、いつも持ち歩くような身近な通信機器である
携帯、スマートフォンでも利用できるので
外出先でも困ることもありません。
この専用機器がいらないという点が聴覚障害者の方でも
簡単に使用できる理由のようです。
専用の窓口に連絡しメンテナンスを依頼することや、
時間外でトラブルの対応が出来なかったりと、機器が壊れてしまったら、
耳が不自由な方は言葉でコミュニケーションをとるのが
困難だとされているので文章などで自分の意思を伝えます。
そのためFAXを使用することが多いからですね。
例えば、公共機関の24h緊急サービスなどがあります。
例)地方自治体のサービス
しかし、通常の複合機ですと複雑化した番号に対応するため
基地局側の処理が遅れるのもあって
送信するまでに時間がかかったり
故障してしまう可能性があるなど
いろいろデメリットもあります。
また、複合機では送信コストが高めであることも
医療費などにお金をかけなければならない
聴覚障害者にとっては辛いことだと言えるでしょう。
インターネットFAXは送受信のスピード、製品の品質などが
複合機よりも向上していますし、
ちゃんと送信されたかをメールで知らせてくれるので、
安心して使用することができます。
その上専用機器などがいらないことから
コストを大幅に下げられるのも大きな魅力でしょう。
聴覚障害のある方でも安心して利用できるのが
従来の複合機との大きな違いのようです。
メリット・デメリット
インターネットFAXは聴覚障害者の間で今話題を集めているサービスなので、
WEB回線に接続できる環境さえあればいつでも利用することができます。
このサービスには様々なメリットがあります。
まず、通常の複合機よりもコストが低いということ。
このサービスを利用するのに必要なのはパソコンと
前述したWEB回線につながる環境だけです。
複合機といった高価なものを購入しなくても
FAXと同等のサービスが受けられるようになっています。
また、使用方法も非常に簡単です。
インターネットFAXはパソコンのメールを行う操作に似ていますので
難しい知識などは必要ありません。
その上、複合機のような機器のように動きが止まることや
壊れるといったことが少ないため聴覚障害者の方でも
リスクを恐れずに使用することができます。
逆にデメリットも少なからずあるようです。
まず、機械の操作に慣れなければならないということ。
通常の複合機が使用出来ればインターネットFAXも
簡単に使いこなせると思うかもしれませんが、
二つの操作は全く似て非なるものです。
このためFAXの操作に慣れていたとしても
パソコンの操作に慣れていなければあまり意味がありません。
また、コストが抑えられるというのはパソコンや
ネットに接続できる環境がすでにあるということを前提にしています。
パソコンを新しく購入する場合は実は従来の複合機を使用する時と
コストがそれほど変わらないということに気を付けなければなりません。
聴覚障害者の方で利用を検討する際には、これらのメリット・デメリットを
よく把握した上で使用するようにしましょう。
まとめ
図-3.相手が固定電話回線で複合機を接続している場合
1)クラウド化されている為、固定電話回線への加入は不要。
2)多機能化に伴う電話回線での接続遅延はない。
3)回線種によるトラブルは軽減する。
4)外出中、出張中でも確認できるし、ネットにつながるデバイスがあれば送信もできる。
5)用紙をスキャンする手間が省ける上、紙でデータ管理をする必要もない。
6)プリンタ複合機で問題となる、プリントアウト時のFAX受信割込で見逃すことがなくなる。
7)設置場所を複合機の為に確保する必要がない。